TTMの行動ステージモデル

 

 

 

■全体像

 

前熟考期(無関心期) 行動を変えることに興味がない

熟考期(関心期)   行動を変えることに興味はあるが、実行の準備ができてない

準備期        実行の準備ができているが、まだ行動していない

実行期        行動を開始したが、習慣化されていない

維持期        行動が習慣化されている

 

他要素

意思決定バランス

自己効力感

 行動を習慣として続ける自信

 行動をうまくやることができるという信念

 

・認知、感情的体験 5つの方略

 ・意識化の高揚(行動に関する情報を探し、情報や行動を得て関心を持つこと)

 ・感情的な体験(問題行動が、及ぼすことを、どきりと感情的に体験すること)

 ・環境の再評価(問題行動が周囲にどのような影響を与えるか考え、評価すること)

 ・自己の再評価(行動に対してイメージし、再度評価すること)

 ・社会的解放(その行動が社会で評価されていることに気付いたり、受容すること)

 

・行動的活動 5つの方略

 ・強化マネジメント(行動を維持するために自分や他者からの報酬を考えること)

 ・拮抗条件付け(代替行動を考え、計画すること)

 ・刺激コントロール(問題行動のきっかけになる刺激を減らし、行動のきっかけになる刺激を増やすこと)

 ・自己の解放(周りに宣言すること)

 ・援助的関係の利用(実践について、他者からの支援を得ること)

 

ステージ変動の基本

・段階は一つずつ上がる

・気付きをもったり、感情的な体験をしたり、考え方が変わることも重要

・負担感を減らし、恩恵を増やさないとステージは上がらない

・行動変容に対する自信が増したり、誘惑が弱くなるとステージが上がる

・自己効力感を上昇させるような働きかけで、行動変容ステージが上がる

 

 

前熟考期(無関心期)

→別に行動したくない、興味ない、面倒、必要ある?面倒でメリット少なそう

・実行しないリスクを理解していない

・実行後のメリットを理解していない

・行動を変えたくない、それについて考えたくない

・行動を変えるために具体的にどうすればよいかわからない

・行動をして現状を変えなくても、他の人へ影響しない

 

↓介入のポイント

 

 

熟考期(関心期)

→今すぐは無理だけど興味あるし、行動もしたいなとは思ってる。でも準備が全然まだ。でも、正直面倒でメリット少なそう

・行動の意義はなんとなくはわかってる

・起きるよくない結果が起きるのは嫌だが、忙しくて考えるのしんどいし、できない

・行動を変えるのが怖い、勇気がまだないししんどいし

 

 

 

準備期

→理解もできたし準備もできた!出来るだけ早く行動したい!

・行動モチベが高い状況

・行動しようと思ってるけど、もしかしたらもっと長引くかもと不安

・行動の分かれ目

 

実行期

→負担感よりも、メリットの方が大きく感じている

・セルフエフィカシーは高め、もっと高めることが可能

・継続序盤が一番大変

・やらなくなる可能性がものすごく高い

 

 

 

 

前熟考期(無関心期)への介入

・恩恵を高める

・知識、情報を与え気づいてもらう

・周りへの影響を考えてもらう

・ドキッとすることを感じてもらおう

・できない本当の理由に気づいてもらおう

 

 

 

 

 

参考

多理論統合モデル(TTM)にもとづくストレスマネジメント行動変容ステージ別実践ガイド

 

 

 

準備期

 

実行期

 

維持期