シゾイド(スキゾイド)
シゾイドパーソナリティ
他者といる中で、他の人と自分の劣っている能力や劣っているアイデンティティを比較し苦しむ。劣っている自分やダメな自分を受け入れられないため「自分はこれでいい」と思えず自分を責め続ける。
そのままの自己は脆弱なので、脆弱な自分を補ってくれ自分はこれでいいと確信させてくれる他者を必要とする。そのため、自意識が過剰になりやすい。自分と同じ属性の人や同じコミュニティの人と接することで癒される傾向。
他者に投影し、自分の代わりに現実を生きた人として体験してくれる他者を必要とする。
ダメな自分を出さず演技するが、本来の自分はダメなままで受け入れられていないため、自己は脆弱なままである。他者と関わることで自己を安定させるのだが、自分を不安定にするリスクもあるので、人と関わらなくなる傾向。
シゾイドパーソナリティの特徴
自分の欲求を満たすために、他人を扱う
→自分の気持ちがわからないので、相手の気持ちを考えることができない
孤立し、他の人と関わらない
→よくない結果が生じるに違いないという認識状態
特定の行為にこだわる
→不安の回避先として特定の対象をせざるを得ない状態
パーソナリティ障害
自分自身ではなく、外部環境を変えることで適応
Fiarbairnの対象関係論
人間は発達しきっても、他の対象との依存的関係性が断ち切られるわけではなく、関係性の中で絶えず相互作用し続ける。
分裂ポジションを提唱(防衛規制:分裂)
自分の感情や欲求がわからない「分裂ポジション」では、客観的に現在の状況を見たり、他者の気持ちを理解してコミュニケーションが取れない。現実を見据えることができず、幻想の上にある欲求を満たすことしかできない。
社会規範が守れない、上の空である、性格がおかしい、過剰な自己意識を持つなどの状態になる。
防衛機制
人間は葛藤や脅威などの体験により、恥、劣等感、不安、罪悪感などの苦痛や不快などの感情的な体験をする。受け入れ難い状況、性格、能力、記憶などで苦しむ。
その感情を無意識のうちに弱めたり、避けたりするための心理的メカニズム。
分裂(防衛機制)
基本として、受け入れ難い状況、性格、能力、記憶などが存在する。
それらを指摘されたり、自分はそれであると実感してみじめな状態になる恐怖心を回避するために行われる。恐怖が発生する可能性のある状況をなんとか過ごしていくための防衛機制。
相手と接することで、自分が嫌or惨めな状態になる恐怖がある時、それを認識して共存するのはしんどいので、その部分を排除し良い部分のみを見る防衛機制。そのため、嫌なことをされると良い部分を見る余裕がなくなり怒り狂う。承認してくれる一部を理想化し、それ以外を見下すことがある。
やりたくないことをする時に感情を切り離し無になることで、自分の心を守る状態も似ている。
投影同一化
否認
基本として、受け入れ難い状況、性格、能力、記憶などからくる葛藤があったり、苦痛や不快感がある。自分が深刻な状況にあるということから身を守るために使われる防衛機制。問題の解決を妨げるのが問題。
存在する都合の悪いことを、存在しないことにすること。
方法は三つ
①存在の否認 「そんなことはない」「〇〇なんてなくなってしまえば」
起きた嫌なことや、自分の中にある嫌な感情や価値観をないことにするために、嘘をついたり、無視をしたりする。
②価値の否認「そんなものは大したことない」「どうでもいい」
価値があるものを、価値がないとする。
③責任の否認「自分は悪くない」「他の人のせいだ」「あいつが悪い」「仕方ない」
自分が関与してこの状態になったということを無視するために、原因を外部にあると思い込む。何事にも無責任になる。投影とも呼ばれる
具体的には、起きた嫌なこと、自分の
投影
自分が否認しているものを、他者のものとすること。
どうやって治るの?
感情の観念化の過程によって、再統合されていく。
分裂の発展(強迫神経症)
対象関係の希求?
対する自我心理学
快楽充足(リビドー)を目指す。
参考
Laingのシゾイド論:分断した自己