スピリチュアル市場について
人間
しんどい状態から、適切な解決策を考えて、
根本からその問題解決する余裕は人間にないと考えた方が良い
・しんどい状態への耐性が高い(マインドフルネスを習慣化している)
・適切な解決策の存在(エビデンスがあるだとか、適切な戦略だとか)
・直感的に効果があると思える
・周囲のサポートが存在する
が揃ってないと、しんどい状態を適切な解決策で乗り越えることは難しい
ストレス状態
人間は何かが実現できず、うまくいかずにストレスを感じる生き物である。思い悩み、原因がわからず苦しみ、解決策がわからず苦しみ、ダメージを受け続ける。思い悩んでいる状態とは、解決策を考え実行する解決策モードとはほど遠く、原因がわからず、それに対して影響を与える手法がわからず、絶望感に溢れ、希望がない状態である。
これが慢性化した状態では、「私は〜だからできない(自己の概念化)」「過去にこうだったから(今回も)できない」という思考で回避するようになる。何かを実行するのに疲れてしまった状態とも言える(効果がないことを続けるとこうなる)。
「これが解決できない原因は私にはない」と思いたい、「今までの失敗の原因は他の部分にある」と思いたい状態である。
スピリチュアル市場にいる人
自分でエビデンスを取れたり、事実をリサーチしてそれを元に考える能力と余裕がないと人がスピリチュアル市場に行き着く。マーケットのボリュームゾーンは、「信じやすい人」。エビデンスのある手法(薬物や手術)を好まない人もここに行き着く。
とにかく毎日に疲れ切って余裕がない人も多い。とにかく辛いので、根本的治療や、成長とかそういうのを考える余裕がない。
特徴
・何らかのことをで悩み疲れている。閉塞感(解決できそうにない感覚)
→恋愛・結婚・仕事・人間関係など(「将来稼ぎ続けることができるか不安」「孤独にならないか不安」などの社会情勢により変化)
・信じやすい、自分の判断に自信がない(他の人に頼りたい、決めて欲しい)
→具体的な手法の中身や効果を検証する動機や能力がない。過去に失敗してきた。
・自分で決断するのが怖い(代わりに決断してほしい)
・普段から健康食品や健康食品の情報があれば見ている層。
・ダイエット手法もエビデンスがないものを実行する。
・ロジカルに考える能力がない人を直感派・感覚派として正当化している
↓
・期待感、希望が欲しい(効果がありそうな領域が欲しい)
→占いで、こうすれば良いことがあると言われると、頑張れる
→未経験でもエンジニアになれて、年収600万円ですよ!
・充足感や納得感が欲しい(あえて非公率的なことをしたり、不便なことをしてやった感を得たい)
→塾で言うと、センター直前の長時間勉強合宿が人気ある
→仕事で言うと、長時間労働してやった感を得るなど。男は滝行や修行をするとかがこれにあたる
考察
個人的に、本筋としてスピリチュアルの要素で売っていくのは好まない。
だがビジネスの本筋ではない部分で、これらの要素を付加しキャッシュポイントにするのはかなり良いと考えられる。
エビデンスを重視しない人を対象にサービスや商品を売るときは、直感的に効果がありそうだと感じさせる必要があると感じた。ストレスが大きな状況で、大きな負担感を支払うことで安心できる(仕事の修行・滝行とか)。