謝罪マニュアル

前提:相手の主張がおかしい。今後のその人との関係はどうでも良い場合

・相手の主張がどう考えてもおかしい!意味がわからない!うざい!

・相手が怒りのまま報復攻撃をしてきても、余裕で対処できる!

・自分の行動で相手に損害を与えていない

この場合謝罪しなくて良い。反論しよう。相手の本当の気持ちは別のところにあって、相手の主張が下手なだけかもしれないが、反論しよう。相手はさらに怒り、危害を加えられる可能性があるが、仕方ない。

 

 

謝罪の準備をしよう:まずは話を聞こう(怒り度合いを低下させる)

KEY0:とりあえず謝るのはNG

そもそも、謝罪しても許しに繋がらないので。。

 

KEY1:話してもらって、怒りを鎮めてもらおう

相手は怒っており、覚醒度合いが高く、攻撃的な状況である。この状態では、対話ができない。冷静に話してもらえる状況を作って、話を聞かせてもらおう。

・不快な思いをさせてしまったことには謝罪しよう

→「怒っている人には謝罪すべきだ」「自分に対して」という信念を持っている可能性がある。謝らないと話してもらえない場合があるので、会話をするために謝る。相手の行動を変えるために怒りを発露するのは非常に未熟だが、非難しても仕方ない。

 

怒っている時に考えられやすい二点(意図的だろ!能力的にできただろ!)に対して以下のように「違うよ!」とアピールしよう

・この状況を作ったのは意図的なものではない(努力をしていた)(努力をしている)

・実行していたが、能力的に回避できなかった(能力的な不足)()

・今後は今回のようなことが起こらないように努力しようとしている姿勢を見せる

・そのために、協力してほしいとお願いする

・共感してもらうために、抗えない状況とそれに抗おうとした部分入れるとGOOD

 

「不快な思いをさせてしまってごめん。一回直接話聞かせてもらえれば嬉しいんやけど、時間作ってもらえたりする?原因自分でも色々考えたんやけど、相手の気持ち考えるのどうしても苦手でわからんくて困ってるので、聞かせてほしいです。今後は今回みたいに不快な思いをさせたくないから、原因を探って直して、迷惑かけた分はちゃんと償いたいと思ってる。今後も良い関係を続けたいから、直接〇〇の口から何が悲しかったか聞かせてもらえると助かります。」

 

KEY2:怒りの原因となった行動を把握し、謝るべきか、何を補償すべきか考える

・会話時はとにかく傾聴する

・言い返したくなっても我慢しようぜ

・とにかく落ち着かせよう

 

その行動はできないのか?やらなかったのか?その原因は何なのか?を把握しておくと良い。忘れていた、気づかない、わからない、忘れてしまったとかがある。

謝罪戦略を立てよう

KEY3:相手にかけた迷惑を具体的な行為で償うと約束しよう

口先で「ごめん」って言うだけじゃ普通に許されないです。相手に与えた損害を回復させる行動を約束しよう。

被害の弁済とか

 

KEY4:補償はコストがかかっていると認知されるものを

被害の弁済とか、大事な予定をキャンセルして優先とか

 

KEY5:ひと段落したら、次回もやってしまう可能性がある場合、期待値コントロールしておこう

行動の原因が「忘れていた」「気づかない」「忘れてしまった」「できない」であった場合、再発する可能性が高い。これに対する対処プランを挙げた後、それでも起きる可能性があるので、その場合は理解して欲しいことを申し出よう

 

謝罪しよう

 

 

参考

 

Zechmeister et al., 2004

仲直りの進化社会心理学:価値ある関係仮説とコストのかかる謝罪

Handbook of forgiveness(Worthington,2005)