タスク管理・プロジェクト管理できるようになろう
タスクばらしはなぜ必要か?
タスクばらしをやらない人は
・やらなくても良い仕事をやっていることに気づかずに非効率に一日を過ごしてしまう
・優先順位を決めて実行できないので、仕事が遅い傾向にある
・仕事を他の人に任せることができないので、チームで仕事がしずらい
・進歩状況が管理できず、他の人と協力しずらい
目的と方針に基づきタスクをばらし、そのタスクに工数を当てて、それを値段に換算することで見積もりを作ることができるので・・・。
できそうなことまで落とし込まないと、行動が起きずらい
人間はAをするとBが起きるということがわかっているだけでは、行動しない。「毎朝ランニングをするだけで痩せて健康になる!」とか言われたとしても、ほとんどの人は行動できない。
行動を起こすときに本当に重要なのは、「その行動が実際に遂行できそうと思えるか?」である(自己効力感)。複雑なタスクのままだと単純に遂行しにくそうであることがわかる。
なので、大きなタスクは常に具体的に実行可能なタスクまで分解する必要がある。
仕事の進め方
用語の定義
プロジェクト:目的と期限がある活動のこと。プロジェクトの目的は、課題の発見と解決を行うことで達成される。目的と期限に応じて解決すべき課題と解決策の量と質は変わってくる。
タスク:一人で実行できる、やるべきこと
課題:顕在化しており、自分以外に影響範囲が存在する事象のこと。解決しなければプロジェクトの目的を達成できない事象のこと。
リスク:潜在的な事象のこと。解決しなければプロジェクトの目的を達成できなくなる可能性のある事象。
マネジメント:マネジメント対象が目的を達成するために、課題の発生を最小限にし、課題発見と解決が促進される手段を講じること。
プロジェクトの進め方全体像
PJの目的は、課題に対して適切な解決策を実行することで、困っている状態から望ましい状態にすることである。変化の差分により価値を実現する。
価値が提供された状態は、定性的/定量的な用語で定義することができる。
まず状況分析し、課題を明確にすることが重要。その上でどの課題を解決するかを意思決定しつつプロジェクトを進める。
状況分析し、問題を明らかにし、その原因を「なぜなぜ」を繰り返し明確にし、仮説設定を行い、その仮説が正しいかどうか、その仮説が正しかったとして、能力的に実現可能か、実行することで発生するリスクを回避できそうか、回避したとして将来的にリターンはどれくらいかを考え、どの課題を解決するかの意思決定をする。
その後、具体的にどのように対応するかといった解決策の案を作成し、選択する。
0.目的・目標設定
あるべき姿と現状を把握し、課題を洗い出す。
どのような状態になれば良いか?何を行うことで目的が達成されるか?を記述する。
1.課題整理
1-1.思いつく限りの課題を洗い出し、整理する(課題把握)
→解決した方が良さそうな課題を洗い出し、把握する
テーマを挙げ、それぞれに対して
・できてないこと、決まっていないこと、なんとかしなければならないこと、困っていること、気になっていること、おかしいと感じること、手を打たなければならないこと
・このままだと起きそうなこと、このままだと困ること
を思いつくまま列挙し、整理する
1-2.解決すべき課題を選択する
目的達成のために、目的を達成するために、重要度及び緊急度で仕分けする。
優先度を考えるときに、考慮すべきことの例
重要度
・プロジェクト内容の把握、難度、規模、範囲、条件
・会社への影響度(対応可能性)
・要件への対応方針
緊急度
・対応等を至急要するか(問題の把握と解決策)
・差し迫っていること(対応責任者の専任と要件内容の把握)
必須の課題・できればあった方が良い課題を把握する(スコープの決定、課題の決定)
②必要なアウトプットの定義(作業と成果物イメージの確認)
→解決する必要があるorできれば解決したい課題を抽出するために必要
目標・要求・要件を確認する
・作業(工数)
どんな順番でどんな作業が必要か?
・成果
どんな成果が求められる?何を作る?
(できればWBSで作業を分解しておく)
③作業の目的の明確化(Afterの明確化)
④目的と期限を考慮し、達成するために必要な課題を設定する(Before→Afterの差異)
スコープ・品質を考慮した上で、成果物とスケジュールに関する課題を抽出する
・アウトプットに必要な課題の設定
対応するタスクの洗い出し、スケジュールへの落とし込み
タスクばらしの流れ
1、Afterの状態を明確にする
何を達成することがゴールなのか?がわかっていないと、仕事を分解して
リストアップはできないので
・誰のために、何のためにその仕事は必要?
・必要な要素をリストアップ
・欲しい要素もリストアップ
・必要な要素と、不要な要素に分ける
2、ゴール達成のために必要な項目を順番にリストアップする
やらなくてはいけない
ゴールに結びつかないものは排除する
一つのタスクは30分〜1時間ぐらいで終わるくらいまで分解する
分解実行時のコツ
機能や構造で分解するのではなく、時間で区切るのがコツ
注意点
次やる具体的なタスクを並べる欄と、分解されていないタスクを一緒の欄に並べるのはやめる。分解されていないタスクを目にすることは不安感が強く、そのため先延ばししたくなってしまう。
参考
タスク分解・実行のコツ(タスク管理)
心理学
モチベーションの心理学、鹿毛雅治著
課題管理(課題発見・優先順位の調整)
プロジェクトの進め方